以前この記事で登山について書いた。この当時は8000m峰のうち、K2だけが冬季未登頂であったが、先日ネパールの登山隊によってついに登頂が達成されたらしい。
この記事は数ある記事の中でもひとつの記事にすぎないが、日本人向けのメディアらしく、登頂にあたって「アタック」という用語が使われているのは残念(以前の記事に書いた通り、現在では「プッシュ」という用語が標準である)。他にも登山にあまり詳しくない人が他メディアのニュースから情報を拾って書いたんだろうなーと想像のつく記事ではあるが*1、それはひとまずおいておこう。
*1:文末の「今回の登頂を機に少しでも安全なルートが確立されてほしい」という箇所は登山家がみたら怒るのではないか。数々の挑戦を跳ね除けた冬季のK2が、1回登られただけで安全なルートが確立されるわけがない。エヴェレストのように挑戦者が膨大な人数がいて、ベースキャンプの整備が進まない限りは不可能である。特にK2はカラコルムの奥地にありアクセス自体悪いので、そうした意味でも記事のライターの言う”安全なルートの確立”は夢であろう。