kickstarterのボードゲーム和訳「Stop the Train!」

kickstarterには珍しく6人まで対応しているゲームで、無駄なフィギュアがなかったのが今回和訳をした「Stop the Train!」だ。プレイヤー人数が4~6人という時点で何となく察しがつくと思うが、正体隠匿系の半協力ゲームで、自分のキャラクターが誰であるかバレないように、勝利条件の達成を目指す。

ゲームの舞台は、そのタイトル通り、パリに向かう汽車で、汽車にはテロリストによって爆弾が仕掛けられている。キャラクターは大きく分けて2つの陣営に分かれ、テロリスト側は汽車をパリに突入させ、テロリストではない乗客は汽車を停止させる(パリ突入前に汽車の速度を左右するカードの山札を尽きさせる)ことがそれぞれの目的だ。ただ、人狼系のゲームとは異なり、大まかな陣営は決まっているものの、それぞれのキャラクターはユニークキャラクターであり、それぞれ勝利条件が異なるため、同一陣営であっても利害が一致しないことがある。例えばテロリストではない乗客は、汽車を停止させることは共通しているが、「MI6エージェント」は工作員を捕らえたままでなくては敗北するのに対し、「レジスタンス」は工作員を汽車外に遺棄しなくてはならない。冒頭のゲーム紹介で半協力ゲームとしたのはこの理由による。

正体隠匿系のゲームは「レジスタンス」「シャドウハンターズ」「アンダーカバー」あたりをやれば十分と思う俺だが、半協力ゲームであることが目新しさと言えば言えるだろう。kickするかはわからんが。

プロジェクトのページはこちら。

www.kickstarter.com

プロジェクトの終了は2020年6月18日。

和訳はこちらkickstarter版2020/5/30現在)。ただ、カードの詳細が現時点では明らかになっていないため、補遺部分のカード効果についての優先順位はおそらく正確ではないかと思う。また、各キャラクターの背景についてもルールの把握には不要なフレーバーなので、その部分はまるまる割愛している。時間がなくて用語の統一も完全ではないと思うので、そのあたりはご容赦を。

例によってルールの間違いがあれば指摘ください。

(2020/6/10追記)

キャラクターに「Chanteuse(歌手)」が追加され、「Kamikaze(特攻隊員)」が「Rogue(悪党)」に差し替わってた。舞台が1942年だからKamikazeがそぐわないと判断されたか、それとも道義的な問題なのかわからないが…あとはストレッチゴール達成で開放される「Mayor of Paris(パリ市長)」が現時点では判明しているが、「全員生存で汽車を停止させる」という「Rogue」の真逆の勝利条件のようだ。ただ、正直ストレッチゴールで追加されるようなキャラクターかぁ?と思ってしまう。「Ticket Inspector(検札官。汽車を停止させ、かつ他のキャラクターに旅行許可証を使わせないというのが勝利条件)」の前にまず入れるべきキャラクターではないだろうか。