3Kにするならば、武闘家の名前をトイバーではなくクラウスにすべきという意見もあろうが、そうすると
カルカソンヌのクラウス=ユルゲン・ヴレーデと混同する人もいると思うので(いるか?)、セカンドネームを採用した。ちなみに2人とも性別を女にしている理由は2つ。武闘家についていえば、男の場合身につけられる防御力最大の防具がぶとうぎ(+23)になってしまうのに対し、女であればまほうのビキニ(+40)が身につけられる、という理由による。ただ今回の縛りを考えれば、まほうのビキニが活躍するのは裏の世界であって、そこで苦戦が予想されるのは
闇ゾーマのみであることを考えると、防具の選択は
みかわしの服(+20)一択であろう。なぜなら
闇ゾーマの攻撃力は500なので、防御力が40であろうが20であろうが期待値的には食らうダメージが5違うだけでほぼ誤差の範囲。それよりも8分の1の確率で敵の攻撃を避けられるほうが有用である。
もう一つの理由は、
アバカムを覚えるまでの長い時間、経験値稼ぎのために魔法使い一人旅が続くので、長時間じじいのグラフィックを見ていたくなかったという、ゲーム内の有利不利というよりもプレイヤーのモチベーションに関わるものであった
*1。
ながい たびが はじまる・・・
仲間もそろったので、いよいよ出発。はじめは生き残れるように体力をつけることを目的として
アリアハン周辺をうろうろする。レベルが4くらいになってから、経験値を効率よく稼げる場所を探して
ナジミの塔内を探索。盗賊の鍵をくれる老人の目の前をこれみよがしに歩いたりしながら、地道に敵を倒していく。
経験値の効率から行くと、
バブルスライムが1匹につき12で一番おいしい敵と言えるが、この頃はまだ魔法使いがギラを覚えておらず、1匹ずつ武闘家と勇者が殴り、魔法使いがメラで燃やすしかない。
バブルスライムはHPは低いものの、意外とすばやく、攻撃力も高め、毒攻撃と、いろいろやっかいな相手のため、一度に7匹とか出現すると、それなりに危険である。ギラがあれば一網打尽にできるので、それまでの辛抱。逆に言えば魔法使いのギラさえあれば、武闘家はとりあえず棺桶に入っていただいて経験値の獲得を加速させたいところだ
*2。
ギラを覚えぬ魔法使い
しかし、そんなプレイヤーの思いをよそに、魔法使いがなかなかギラを覚えない。普通はだいたいレベル8くらいで覚えるはずなのだが(最低習得レベルは7)、レベルが10になって、「じゅもんをひとつおぼえた!」のメッセージが出て安堵したのもつかの間、覚えたのは
スクルトであった
*3。
そうこうしているうちに、レベルが11になった。やれやれ、ようやく覚えたか…と思いきや。
グループ攻撃呪文の前に全体攻撃呪文を習得するとは。ともあれ、これはこれで問題ない。
アリアハン大陸に登場するモンスターは、
ホイミスライムを除いてイオがあれば確実に1発で倒せる。これにて武闘家は一度お休みいただくことにしよう。ただし酒場で仲間から外すことはしない。
バブルスライム対策のため、棺桶には
どくけしそうを満載する必要があるからだ。ま、屍体の防腐剤代わりだと思えばよかろう。
ちなみにギラは勇者のほうが先に覚え、そしてレベル12でようやく魔法使いもギラを覚えた。
存在意義の証明
ドラクエ3のプレイ経験者で、勇者の実家の無料宿を利用しなかった人はいないと思う。そのため、1人2ゴールドであったとしても、
アリアハンの宿に泊まったことのある人はあまりいないはずで、存在意義が問われる施設であった
*4。
魔法使い1人でも問題なく経験値稼ぎができるようになったので、満を持して勇者を棺桶行きにし、セーブのために
アリアハンに戻ってきたときの話だ。とりあえずMP回復のために勇者の実家に泊めてもらおうと思って、玄関先に立っていた勇者の母親に話しかけた。
…なんと、勇者が死んでいるときには勇者の家には泊まれなかった!つまり今後は
アリアハン城下町では宿に泊まらなければならないということだ。なんというか、住んでいる町にある得体のしれない旅館やホテルにわざわざ泊まりに行くような感覚である。何にせよ、不要施設と侮っていたのを猛省したい。
ナジミ道場の紹介
こうして魔法使い1人旅が始まり、経験値稼ぎが加速する…と言いたいところだが、1匹あたりの経験値が
ホイミスライムの21、次点のアルミラージが14という世界である。
ホイミスライムは魔法がほとんど効かないので魔法使い1人ではほぼ倒せない(確実に倒すには
バイキルトかドラゴラム(笑)が必要)し、アルミラージは夜しか出現しない。加えてフィールドのモンスター出現率はさしてよくもないことを考えると、一番効率の良い稼ぎ場所は
ナジミの塔しかない。それも、1階、2階はいっかくうさぎ、おおがらすという外れモンスターがいるので、3階一択だ。そして、ご存知の通り、ダンジョン内の画面切り替えポイントは敵の出現率が上がる。切り替えポイントを往復することで、ただ歩くよりも効率よくモンスター狩りができるのは、この場所だ。
この場所は、MPが尽きたらすぐに塔から飛び降り、塔内部の宿屋を使うことができるし、宿屋からも近い。レベル(正確には最大MP)にもよるが、1時間でだいたい3000くらい経験値を稼ぐことができる場所となっている。素早さが高くなり、ほぼ確実に先制できるのであれば、
バブルスライム7匹が最高効率の敵パー
ティー(経験値72)だ。
レベルアップステータスの吟味
しばらくはレベルを上げることのみに注力していたが、考えてみれば最終的に
闇ゾーマを倒すのだから、基礎ステータス、特にHPとMPが高いにこしたことはない。そこでレベル20の後半あたりから、レベルアップの吟味を開始した(ギラの習得のときになぜやらない)。が、魔法使いのパラメータアップはなかなか優秀なので、下手をすると成長の壁(これに達すると次のレベルアップ時に能力がほとんど成長しない)に到達してしまい、なかなか難しい。体力と賢さに注意して吟味を進めた。
ナジミ道場、ついに免許皆伝
そして月日は流れ、いよいよその日はきた。幾多のモンスターの屍と数千回におよぶギラの炎、イオの爆風、ときにはイラついた気分を吹き飛ばすように
マヒャドの極低温にさらされたナジミ道場を後にする瞬間である(もっとも、吟味のためにレベルアップしたのはナジミ道場ではないのだが…)。
これにて第3部完ッ!と言いたいところだが、ここからがこの旅のある意味本番である。無事に
アバカムを覚えたので、これからレーベの南東の茂みから
ポルトガの
灯台まで行ってみることにした。一応、証明としてこの機会にレーベにはじめて足を踏み入れ、じじいから魔法の玉をもらってから記念撮影。
道具欄の魔法の玉に注目されたい。また、久しぶりに他の2人を生き返らせたので、ようやく充血ウィンドウから開放された。なお、少し動き回ったときに出現した
さまようよろい×2、
ホイミスライム×5はドラゴラムで一掃。桁違いの経験値獲得ポイントに、今までの修行の成果と虚しさを感じた。
というわけで、次回は3Kが本格的な世界進出を果たすさまをレポートしよう。