最小必須アイテム縛りという名称にちょっと違和感を感じ始めたが、プレイを進めるうちに衝撃の事実が発覚したので、まあこのままのタイトルでいいかと思い直した今日このごろ。皆様はどのようにお過ごしでしょうか。今回はやまたのおろち征伐までを報告する。なお、本縛りプレイの概要と前回については下記リンクを参照されたい。
アリアハン脱出、まずはサマンオサへ
数ヶ月過ごしたアリアハンにいよいよ別れを告げ、いざないの洞窟へ。出会った敵をヒャダインで蹴散らしてもいいのだが(ナジミの塔までとは違い、イオやギラでは倒せないやつがいるのだ)、もはやちまちまとした経験値を稼ぐのも億劫なので、全逃げ。先頭のキャラクターが敵に設定されているモンスターレベル+10以上であれば確定で逃げられる。免許皆伝ではあるが、桂小五郎よろしく逃げまくって無事にアリアハンを脱出(ポルトガ南の灯台ですでに脱出していたが)した。
さてここからどこを目指すかだが、普通に冒険を進めるならまずは船を手に入れなくてはならないので、バハラタで黒胡椒を取り、ポルトガにて船をもらう、という流れになるだろう。が、そうなると目新しくも何にもないので、せめてweb上であんましみない画像をキャプチャーしてみよう、ということで、ポルトガの関所から旅の扉を2つ経由して、まずはサマンオサに行くことにした。
通常プレイでは地上の世界で最後に訪れるはずの城下町である。さすがにレベル35の魔法使いといえど、確定逃げができないと思いきや、逃げられないのはガメゴンだけであった。もっとも、キラーアーマーは出現すればヒャダインやマヒャドで瞬殺、コングにはベギラゴン。ただの養分である。むしろガメゴンは魔法が効きづらいという、このパーティー最大の弱点を突いてくるクソであるため、こいつからこそ確定逃げを決めたかった。
サマンオサですることは買い物。ナジミ道場で手合わせした相手からカツアゲして貯めに貯めた153,000ゴールドがある。当面は魔法使いの魔法に頼るため、武器は武闘家の鉄の爪のみを購入。勇者は近いうちにジパングで草薙の剣をもらう予定なので、ドラゴンキラーは買わずに銅の剣のまま。防具は勇者に魔法の鎧と水鏡の盾。道具屋ではエンカウントがうざいとき用の聖水をいくつか買って、サマンオサを後にする。
物好きパーティー、快進撃
来たときに入った旅の扉から、別の旅の扉を経由してオリビア岬のほこらに行き、聖水を振りまいてバハラタへ…と思いきやバハラタをスルーしてムオルへ向かう。ここはルーラに登録されないので縛り違反にはならない。ムオルではへんなジジイに呆れられながら、武闘家の最終装備であるみかわしの服を(ついでに魔法使いにも)、勇者に鉄仮面を購入。ポポタから水鉄砲をもらって(いらない)、バハラタへ。というか、来る前にバハラタに寄ればルーラで帰れたのでは。
グプタのイベントを見てからバハラタ北の洞窟へ向かう。ここでもエンカウントは全逃げ。宝箱を漁ってから、カンダタ子分×4はマヒャドで一蹴し、カンダタもドラゴラムで変身した魔法使いの敵ではなかった。グプタから黒胡椒をもらい、オリビアの岬のほこらからポルトガの関所に向かい、ポルトガへ。初対面の王様から激賞される。
ボケたポルトガ王から船をせしめ、そのまま南下。テドンの村に向かってグリーンオーブを入手。そのままさらに南下してランシール、魔法使いが地球のへそに潜ってブルーオーブもゲット。北西に向かって海賊の家でレッドオーブを回収してからアリアハンの預かり所に。残るオーブはパープル、イエロー、シルバーの3つだが、それぞれやまたのおろち、ボストロールの打倒、ネクロゴンドの洞窟突破という関門があるので、そろそろ武闘家と勇者のレベル上げが必要だ。加えて、本攻略において要となる超重要アイテムを奪いに行かねばならない関係で、出稽古に行くことにした。アイテムが手に入ったら、他に効率のよい稼ぎ場所があるので、道場とまではいえまい。
超重要アイテムを求めて
さて要となる超重要アイテム、勘のいい人であればわかると思う。本攻略におけるネックの一つに、回復役が勇者しかおらず、しかも最大MPに難があるというハンディがある。これはとりもなおさずボス戦において大きくマイナスだ。本作は自動回復がついているボスが多く、また速攻撃破が求められる闇ゾーマ打倒において、王者の剣を装備できない勇者によるギガデインはダメージソースとして必須である。勇者が回復役に回れば、それだけ手数が減り、自動回復を上回れなくなって詰むのだ。魔法使いに毎ターン賢者の石を使わせたところで、全体に100を超えるダメージを与える吹雪と60前後のダメージを与えるマヒャド、そして脅威の攻撃力500から繰り出される打撃の前では、賢者の石などまさに焼け石に水である(石だが)。この戦闘においてベホマズン以外の回復手段は無意味だ。
かといって、勇者の代わりに殴り役を魔法使いにやらせても、非力な魔法使いのこと、理力の杖を使ったところで攻撃力の上昇はせいぜい50程度。防御力300を誇る闇ゾーマにはかすり傷も与えられまい。なんとかして魔法使いを使える回復役にせねばならない。
と、ここまで考えたときに、必然的に浮かぶのは魔法使いが勇者になればいいという解決策だ。ドラクエ3のモシャスは勇者ではなく魔法使いの呪文である。凍てつく波動で毎回解除されてしまうことを考えれば、魔法使いがベホマズンを使うために必要なMPは、1回あたり12(モシャス)+62(ベホマズン)=74。MPが潤沢な魔法使いとはいえ、4回が限度であろう*1。しかし、この悪燃費を改善する手段が1つだけあるのだ。そいつの名は…コンバット越前、ではなく、不思議な帽子である。呪文の消費MPを3/4+1にするアイテムだ。これにより、10(モシャス)+47(ベホマズン)=57と、最大MPによっては2回分ほど多く打てるようになる。
この不思議な帽子の入手手段は敵からのドロップのみであり、ひょうがまじん(1/128)、メイジキメラ(1/64)、バルログ(1/128)が落とす*2。確率的にはメイジキメラが一番高いが、メイジキメラはアレフガルドにしかいないし、先手をとってメダパニとマホカンタを使うので魔法使いの天敵、狩りにくい。一方でひょうがまじんはグリンラッドに出現し、攻撃呪文とも相性がいい。そして何よりグリンラッドには他にスノードラゴン、ビッグホーンしか出現しないため、極めて高い確率でエンカウントできるのが良い。バルログはゾーマの城にしかおらずザラキを使うので論外。
というわけで、グリンラッドを稽古場にして通うことにした。アリアハンから船で南に行き、2回時間が経過したくらいのタイミングで東に進路をとるとすぐに見えてくる。ひょうがまじんは同系列のようがんまじんとは違い、最大HPが100を超しているので、ベギラゴンでは倒せない。同時に出現する可能性のあるビッグホーン、ひょうがまじんともども甘い息による睡眠攻撃が煩わしいので、眠りに耐性のつくドラゴラムを使うことにした。2ターンでの一掃はベギラゴンを使ったときと同じだが、ビッグホーンとペアで出現したときでも2ターンで戦闘が終わるのは、単純に楽である。
確率1/128ではあるが、ナジミ道場で鍛えた忍耐力はびくとも揺るがない。というのも、同じドロップ確率の聖水(魔法使い)やラックの種(さそりばち)をいくつも手に入れていたし、そもそもそれらのモンスターと遭遇する率も低かったわけで、それに比べればほぼ確実に出会えるひょうがまじんの1/128は、体感として1/64を上回る。あっさり入手できてしまった。ドラクエ3(ついでに2も)は何回もプレイしているが、はじめて不思議な帽子を手に入れた瞬間であった。
不思議な帽子はモシャス+ベホマズンだけではなく、もちろん普段の戦闘においても役に立つ。使用頻度の高いベギラゴン、マヒャドの消費が12から10になるだけでも嬉しい。これで変化の杖を手に入れるまでグリンラッドには用がなくなった。経験値もさほどおいしくはない。ぼちぼち次なるレベルアップのための道場探しをせねばなるまい。
鍵の重みを知る
レベルアップには経験値が多く倒しやすい敵、そして何より敵の出現が不可欠だ。であれば、次に入手すべきアイテムはピラミッドの地下に眠る黄金の爪であろう。ピラミッドの地下は魔法が一切使えないので、魔法使いに依存しっぱなしのパーティーには厳しいと思いきや、レベルが高いので全逃げが可能。これで楽になるぜ、と思いながら砂漠のオアシスを左手に、ピラミッドに乗り込む。落とし穴で地下1階におり、隠し階段を経て地下2階で黄金の爪とご対面…とはならなかった。
新たな道場の発見とおろち退治
黄金の爪は諦めた。次はどうしようかと思っていたところ、武闘家と勇者のレベルも上がったことだし、やまたのおろちでも退治してやるかと思い立った。早速ジパングへ向かう。ジパングで流れる曲はドラクエ3屈指の名曲だが、ジパングでやることは少ないので長く聞けないのが残念(宿すらない)。まずは小手調べと、ジパングの洞窟に入る。メダパニ使いのきめんどうしが非常に鬱陶しいが、ごうけつぐまやようがんまじんはヒャダルコやマヒャドで1発なので簡単に経験値と化す。ここはなかなか経験値を稼ぐのにいいのではないかと思い始めていた矢先、メタルスライム×8と遭遇。経験値稼ぎにおいてRTA(リアルタイムアタック)ではガルナの塔のスカイドラゴン×1、メタルスライム×7が有名だが、ドラゴラムを使える魔法使いがいるこのパーティー、ガルナの塔上層部よりもここの方が断然効率がいい。やまたのおろち退治はいったん脇におき、ここを第2の道場として開設することにした。きめんどうしのいる敵編成はパスし、熊、溶岩、メタルをしばらく狩り続ける。魔法使いは成長の吟味があるため、メタルスライムを何匹か見逃す必要があったりもしたが、武闘家と勇者のレベルはモリモリ上がっていく。魔法使いもモシャスを覚えるに至った。
そろそろ頃合いであろう。洞窟を進み、やまたのおろちを退治する。初プレイのときは自動回復の存在を知らず、苦戦した記憶がある。今回はレベルも十分すぎるほどだし、さほど苦労はしないだろう。
1ターン目。魔法使いはマヒャド、武闘家は攻撃、勇者はラリホー。3人がおろちに先制し、しかも勇者のラリホーがおろちに効いてしまった。
2ターン目。魔法使いはマヒャド、武闘家、勇者は攻撃。マヒャドが刺さり、武闘家の攻撃は会心の一撃。やまたのおろち撃破…おい、1発も食らってないぞ。
戦利品の草薙の剣を勇者に装備させ、逃げたおろちを追ってすぐに第2戦。初手は先程と同じだが、今回はラリホーが決まらなかった。とはいえ、特に記すことなく数ターン後におろちは跡形もなく消え去った。
翌朝、おろちの生贄にされそうになっていた女性、その恋人、女性の父親に話を聞いてみたところ、この3者の関係がほの見えて、なんとも言えない気持ちになってしまった。そのうち駆け落ちでもするんじゃないだろうか。
というわけで今回はここまで。次回はバラモス打倒編。お楽しみに。