ボードゲームの雑感「お勧めボードゲーム○○選記事へのヴァイオレンスな6つの主張」

お勧めアイテム○○選と題するwebの記事はボードゲームだけに限らず数多く見られるが、「絶対盛り上がるパーティーゲーム○○選」だとか「初心者にオススメするボードゲーム○○選」といった、実際にプレイしてもいない流行りに乗っかっただけのweb記事をいかにおれが嫌っているかを語る記事です。

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ボードゲームの雑感「ボードゲームはハラスメントである」

本記事は前回の記事の続き…ではなく、前回の記事を書いていたときに頭に浮かんだ、正真正銘の雑感である。真面目な内容は期待しないように。そもそもこのブログを読む者は、すべての真面目さを捨てよとダンテも書いておる(嘘)。

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ボードゲームの雑感「奉行問題とハラスメント」

協力型のボードゲームにおいて、常に話題に上るのが奉行問題と呼ばれる、一人(場合によっては数人)のプレイヤーが、他のプレイヤーの行動をすべて統制し、選択するアクションを指示・命令してしまう”問題行動”だ。こうなると、他のプレイヤーは言われるがままに行動をするだけで、実際は”奉行”が一人でプレイしているようなものであり、協力ゲームである必要がない、主体的にプレイができないからつまらない、といったネガティブな要素となる。それゆえに、ゲームデザイナーはいかに奉行問題を回避するか、システムに工夫をこらす。

しかしながら、奉行問題は常に悪なのか、悪だとすればどういった点が悪なのか、ここはひとつハラスメントという切り口で考察してみたい。

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ボードゲームの雑感「クトゥルフ神話の世界」

ボードゲームには好んで採り上げられるテーマがある。開拓系や経済、歴史モノといったものは言わずもがなだが、中でも毎年1つや2つ、必ずといっていいほど採り上げられるものに「クトゥルフモノ」がある。同人ゲームの世界でも、やたら緩くしたクトゥルフモチーフのゲームが散見される。おれはこの手のゲームに接するたびに嫌ーな気持ちになる。なぜならこうした「クトゥルフモノ」はクトゥルフの名を借りた“クトゥルフ神話”をなぞるだけのもので、“クトゥルフ神話”ほどオリジナルの持つ根本的な世界観を否定したものはないと考えるからだ。そうした個人的な思惑も交えつつ、ゲームにおけるクトゥルフモノについて一席を設けたい。

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雑感「近年のタモリ倶楽部に関する考察」

久しぶりにボードゲームが絡まないブログエントリーである。そもそもブログエントリー自体も久しぶりなのであった。

子供が産まれてからここ2年ばかりタモリ倶楽部をリアルタイムで観る機会が激減したものの、ずっと録画をし続けており、また録画を観るのもサボっていたのだが、このほど100本を超える録画を2週間くらいかけて一気に試聴した。そこで感じたのは番組の劣化といくつかの番組の変化である。

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ボードゲームの雑感「Barrageに登場する国を考える」

前回前々回ボードゲームにおけるダムについてあれこれ考察してみたが、今回はそのオマケである。ダム上部コマの形から、各国の建設するダム型式を前回の記事の最後に述べたが、「Barrage」に登場する国は、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、オランダ(拡張)の5カ国だ。ではなぜこの5カ国なのかを考察してみたい。

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ボードゲームの雑感「ダムゲー(その2)」

前回はダムゲー(特に治水ダムを扱ったもの)が少ないという事実を述べた上で、実際は治水ダムはボードゲーム向きではないのか、という仮説を提示したところまでで終わったので、今回はその仮定を裏付ける内容について前半部分で述べたあと、実際のダムの建設とボードゲームの題材としてどう扱うかの考察をしていこう。

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