お勧めアイテム○○選と題するwebの記事はボードゲームだけに限らず数多く見られるが、「絶対盛り上がるパーティーゲーム○○選」だとか「初心者にオススメするボードゲーム○○選」といった、実際にプレイしてもいない流行りに乗っかっただけのweb記事をいかにおれが嫌っているかを語る記事です。
続きを読むボードゲームの雑感「奉行問題とハラスメント」
協力型のボードゲームにおいて、常に話題に上るのが奉行問題と呼ばれる、一人(場合によっては数人)のプレイヤーが、他のプレイヤーの行動をすべて統制し、選択するアクションを指示・命令してしまう”問題行動”だ。こうなると、他のプレイヤーは言われるがままに行動をするだけで、実際は”奉行”が一人でプレイしているようなものであり、協力ゲームである必要がない、主体的にプレイができないからつまらない、といったネガティブな要素となる。それゆえに、ゲームデザイナーはいかに奉行問題を回避するか、システムに工夫をこらす。
しかしながら、奉行問題は常に悪なのか、悪だとすればどういった点が悪なのか、ここはひとつハラスメントという切り口で考察してみたい。
続きを読むボードゲームの雑感「クトゥルフ神話の世界」
ボードゲームには好んで採り上げられるテーマがある。開拓系や経済、歴史モノといったものは言わずもがなだが、中でも毎年1つや2つ、必ずといっていいほど採り上げられるものに「クトゥルフモノ」がある。同人ゲームの世界でも、やたら緩くしたクトゥルフモチーフのゲームが散見される。おれはこの手のゲームに接するたびに嫌ーな気持ちになる。なぜならこうした「クトゥルフモノ」はクトゥルフの名を借りた“クトゥルフ神話”をなぞるだけのもので、“クトゥルフ神話”ほどオリジナルの持つ根本的な世界観を否定したものはないと考えるからだ。そうした個人的な思惑も交えつつ、ゲームにおけるクトゥルフモノについて一席を設けたい。
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