ボードゲームの雑感「最近のボードゲームに対する不感症に関する一考察」

どうにも最近、Table game in the worldやらニコボドやらの最新ボードゲーム情報を扱っているサイトを見ても、「これ欲しいなあ」というような、食指が動くゲームが少なくなったと感じる。自分なりにその原因を考察すると、

  1. 対応人数がたいてい4人までである
  2. 好きではないジャンルのゲームが多い
  3. おんなじシステムの焼き直しゲームが多いように感ずる

という傾向があった。

1.の対応人数についていうと、5、6人でプレイすることが多いため、単純に出番がなさそう、ということだ。「なんとこのゲーム、4人用なんだよ」と、スネ夫のような対応ができるほど人間ができていないので、こればかりは仕方ない。

2.のジャンルの話は純粋に好みの問題だから仕方ない。特に協力ゲームは、テーマがよほど魅力的か、奉行問題を回避したものでない限り欲しいとは思わない。実際にここ最近手に入れたのはフリーゼのFast Forward:FLEE(邦題は「緑の国のアリス」)くらいだ。
レガシー系のゲームも好きではない。貧乏性で、本への書き込みやドッグイヤー(ページの折り込み)すら渋る人間に、カードを破り捨てるようなことを強制するとはてめえらの血は何色だ。この点においてもフリーゼのFLEEは合格である。
苦手なジャンルの話を続ける。次に好きではないのが正体隠匿系のゲーム。単純に「互いの正体を隠せば読み合いが生まれてゲーム性が高まるんじゃね?」というだけで正体隠匿をメカニクスとして組み込んでいるゲームはつまらない。シャドウハンターズは世界観的に正体隠匿が自然で、正体を論理的に推理できる通称ババアカード、正式名称おババカードの存在がゲーム性を高めているわけであって、やっつけで正体隠匿をメカニクスとしているわけではないのだ。
最後に紙ペンゲーム。買ってまでやろうとするモチベーションに欠ける。基本、ソロゲーに近いし。

3.は2.と被る部分が多いので簡単に触れるにとどめておくが、リメイクならばまだしも、紙ペンが流行っているから、ちょっとシステムをいじって新作として発表してみました、みたいな、作り手の気持ちが透けて見えるゲームが多い気がする。クニチア?HAHAHA。

そんなわけで東に行けなかったここの座長ですすっかり不感症気味になってしまったわけだが、唯一期待をかけて巡回しているのがKickstarterだ。ちょこちょこ和訳を公開していることからもなんとなく察してもらえるかもしれない。Queen Gamesが既存のゲームのビッグボックス化プロジェクトを企画しているのを見てぐんなりすることも多いのだが、それでも新しい芽を発掘するような気持ちがより強い分、まだまだ不感症には遠い。

Kickstarterを巡回しているといくつかの傾向が見えてきたので、次回はそのことについて記すことにしよう。