kickstarterの注目案件「Foundations of Rome」

ボードゲーマーにとって町づくりゲームと言えば、なんといっても街コロBig Cityがその筆頭に挙がることについて異論がある人は少ないであろう。つい先日コンポーネントが豪華になった記念版が販売されたことも記憶に新しい。そして販売が延期につぐ延期になったことも苦々しく思い出す向きもあるかもしれない。

そんな中、Big Cityを意識したかのようなボードゲームkickstarterのプロジェクトに挙がっていた。

www.kickstarter.com

Big Cityは現代の町を作り上げるゲームだが、こちらは古代ローマの町を作り上げるゲームだ。メインボードはぱっと見でAquireを彷彿とさせる。そしてBig Cityと違って建てるべき建築物は全員で共有ではなく、一人一人所持していて、できるだけたくさん建築できるとたくさん勝利点を得られる、というシステムのようだ。

建物を建てるには、座標が書かれたカードをプレイし、そこに自分の建物の建設予定地であることを示すコマを置く。建てたい建築物の分、土地が確保できたら建物を建築することができる。Big CityやAquireでは座標タイル(カード)は無料で引けたが、Foundations of Romeでは金がかかる。座標カードは一度に6枚陳列されているが、列の一番左が一番安く、右に行くにつれ高くなっていく。誰かがカードを買ったら、左に詰めていく、よくある方式だ。ローマゲーのConcordiaも同じシステムだったことが思い出される。カードを取得するための金は、建物から得られる。建物によって収入が違う。

手番では、

  1. カードを買う
  2. カードを使って建設予定地のコマを置く
  3. 要件を満たした建築物を建てる

のいずれかを行うというシンプルなものとなっている。途中から建設予定地の取り合いとなるだろうから、他プレイヤーとのインタラクションも多く、なかなか面白そうではあるが、いかんせん高いのと場所をとるので出資には二の足を踏んでいる。

作者はセンチュリーシリーズのEmerson Matsuuchiなので、佳作なのは間違いないようなんだがなあ。ともかく、kickstarterにありがちな、無駄なフィギュアゲーでないことは確かなので、興味がある方は上記のリンクから内容を確かめてみてほしい。

プロジェクトの終了は2020年2月7日。