一瞬、自分が未来からきた人間なのではないかという錯覚を覚えた。何がそうさせたかと言うと、この記事を見たからだ。
記事を見ると、さも今までになかった画期的なシステムで、満を辞して新登場!てな勢いだが、俺の手元にはすでにボロボロになるまでプレイされたO'NO99があり、当ブログでは既に以下の記事で軽く触れている。
cteam.hatenablog.comちなみにルールに少しだけ変更があるようだ。前述のWebサイトの記事を見ると、O'NO99カードの出し方が旧版と変わっているようだ。旧版は1の位が0であれば出すことができるのに対し、新版では手元に4枚そろえば出すことができる、だそうだ。明らかに改悪である。4枚手元にそろう機会なんてそうそうないし、1の位を0にしないようにプレイする、といった運ゲーの中でも数少ない考えポイントを潰してどうすんだ。無論、このゲームに駆け引き性など皆無である。
駆け引きのない運ゲーであっても、O'NO99の面白さは否定しないが、カウントアップして99以上はドボン、数値のマイナスカードにしてもダブルプレイカードにしても新鮮味には乏しく、メーカーの言う「新感覚」には程遠いと思うのだが、最近流行りの「シン・なんとか」に連なるナニかなのかもしれないと思ったりもする。
その一方で、アナログゲームと言えばUNOか人生ゲームかといった、いつも引き合いに出される層にとっては目新しいのだろうか、とも考える。でもマテルだったら、ブロックスのほうがそうした層にとって目新しく映るのではないだろうかと思う。また、O'NO99はノンテーマであるから、例えばほぼ同じシステムで時限爆弾をテーマにしたHaim Shafirの「Dynamite」の方が盛り上がるし、バカバカしさは上だ。Shafirは基本的にAmigo社ばかりでゲームを発表しているから、マテルから出るとは思えないものの、ぜひこちらを再販していただきたいものである*1。