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基本情報
- Geschenkt(ゲシェンク)
- Thorsten Gimmler
- 3-7人
- 20分
- 2004年
- 言語依存なし
ゲームの概要
ゲシェンクは競りゲー要素を含んでいるにも関わらず、ルールが簡単で初心者にもやさしいというスーパーゲームだ。
ゲームの目的は、カードをできるだけとらないこと。カードは3から35まであり、カードの数値はそのままマイナス点。
ラウンドのはじめに山札からカードを1枚めくる。スタートプレイヤーからそのカードを引き取るかパスするかを選ぶ。当然カードは欲しくないわけだが、パスをするには手持ちのチップを1枚出す必要がある。パスをすれば次のプレイヤーがカードを引き取ることになるが、そのプレイヤーもチップを出してパスできる。そうするとまた次のプレイヤーが…と繰り返す。もちろんまた自分の番になることもあり、それでも引き取りたくないならまたチップを…で、最終的にチップを出せない、または出さなかったプレイヤーがその場に出されているチップとカードを引き取り、再びカードをめくって新しいラウンドをはじめる。これを山札がなくなるまで繰り返す。
チップは1枚につきプラス1点なので、カードのマイナス点とうまく折り合いをつけることが肝心だ。また、チップがなければパスができないので、大きな数字のカードが出た時にチップがないと大ピンチである。ゆえに、適度にチップを調達する必要がある。
カードに関する重要なルールに、「引き取ったカードが連番になったら、連番になったカードの一番小さい数だけがマイナス点となる」というものがある。例えば15、17のカードを持っていたら、それだけだと15+17=32のマイナスだが、ここで16のカードを手に入れれば、15だけがマイナス点として計上される。でかいマイナスを取ってしまってもあきらめてはいけない。ただし、ゲームを開始するときに、3から35までのカードからあらかじめ何枚かのカードが抜かれてしまうので、永遠に連番が完成しないこともよくある。
ルール説明が2、3分、ゲーム時間が10分、それでいて「うお、チップがない!」「連番になれー!」といった盛り上がりが保証されている、実に優秀なゲームだ。Dobble、Colorettoと並んで一家に一個備えておくべきゲームと断言したい。
また、相場感がわかりやすい競りゲーということもあり(競りゲーには見えないかもしれないが)、ゲシェンク ⇒ For Sale ⇒ モダンアートという競りカリキュラムをおれとしては推奨したい。
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