雑感

ボードゲームの雑感「ダムゲー(その2)」

前回はダムゲー(特に治水ダムを扱ったもの)が少ないという事実を述べた上で、実際は治水ダムはボードゲーム向きではないのか、という仮説を提示したところまでで終わったので、今回はその仮定を裏付ける内容について前半部分で述べたあと、実際のダムの建…

ボードゲームの雑感「ダムゲー(その1)」

先日の梅雨前線による豪雨災害をはじめとして、近年とみに豪雨による災害が頻発している。様々な要因が挙げられているが、今回の災害に関しては治水事業の失敗という人災の側面が大きいのではないかと考えている。某(亡)民主党とかいうアホの事業仕訳とい…

ボードゲームの雑感「和訳するということ」

ことの発端 Simone LucianiとDaniele Tasciniの「Marco Polo II:In the Service of the Khan」の日本語版が某悪ライトからリリースされた。個人的にこの会社の出す日本語版は大嫌いなのだが、英語版がなかなか手に入らないのとBoardGameGeekに英語版のPDFル…

ボードゲーム雑感「うどん県の例の条例とボードゲームについて(その2)」

少し間が空いたが、うどん県の例の条例の批判およびその条例がボードゲームにどのような影響を及ぼすかの考察の第二弾である。前回の記事を読んでいたほうがこの条例のアホさ加減がよくわかるので、未読の方はまずはそちらをご一読いただきたい。

ボードゲーム雑感「うどん県の例の条例とボードゲームについて(その1)」

うどん県(出身地差別につながる可能性があるので、県が特定されないように仮の県名でお送りします)の例の条例については、成立の過程でいろいろ報道されていたので、おおよその内容は知っている人が多いと思う。が、わずか数十文字のやりとりで何でも知っ…

ボードゲーム小論文「初心者向けボードゲーム教育カリキュラム作成の試み」

しばらく更新していないとコロナの影響で死したのではないか、と心配される方も全世界で0.3人くらいいるかもしれないので、生存報告の意味も込め、在宅勤務で普段より3時間ほど(通勤時間だ)増えた自由時間を使って初心者向けボードゲーム教育カリキュラム…

ボードゲームの雑感「ボードゲームのレビューサイト考」

ボードゲームの情報を得たい場合に、最近はtwitterがトレンドになっているようだ。情報を拡散しやすいtwitterは企業側としても使いやすい媒体なのだろう。おれはtwitterをやっていないのでそうした情報にいち早く接することはなく、著名なボードゲームサイト…

ボードゲーム雑感「我が人生におけるボードゲーム史(再就職~現在)」

前回から少し間が空いてしまったが、今回は最終回。最初の仕事を辞めてから現在までを振り返る。 会社を辞めてから、身分証明書代わりに原付の免許をとり、2か月ほどブラブラしていたが、その後、派遣社員、契約社員といくつかの会社で働いた後、再びベンチ…

ボードゲーム雑感「我が人生におけるボードゲーム史(大学~独り暮らしまで)」

前回は中学から高校までを振り返ったので、今回は大学時代から独り暮らしを始めた頃の話をしよう。 大学に入ってから、新宿駅が乗り換え駅だったこともあり、ちょくちょく西口のイエローサブマリンに寄るようになった。TCGや美少女フィギュアにまったく興味…

ボードゲーム雑感「我が人生におけるボードゲーム史(中学~高校時代まで)」

前回は物心つく頃から小学生までのボードゲーム事情について説明したので、今回はその第二回目、中学から高校にかけてのボードゲーム事情を話そう。 中学に入ったときに、一冊の本と出会い、一つの転機が訪れた。 The Best Games'93 極楽ゲーム特集と銘打た…

ボードゲーム雑感「我が人生におけるボードゲーム史(幼少期~小学生時代まで)」

先日、「すばらしきパーティージョイの世界」を読んだ。本の出来としては全然満足のいくものではなく、単なるカタログの域をほぼ出ていなかったが、それでも我が人生におけるボードゲームとのかかわりについて振り返ってみる機会にはなった。 カルタやトラン…

ボードゲームの雑感「お金の教育 その3」

前回は「マナビィといっしょにおつかいすごろく」(以下、マナビィ(笑)と略す)という教材をさんざんこき下ろしたわけだが、今回は“遠足で食べるお弁当の材料とおかしを1000円以内の予算で買う”というテーマだけ借りて、もっとマシな教材(ボードゲーム)…

ボードゲームの雑感「お金の教育 その2」

前回の続き。 前回は電子マネーと物理的な貨幣の一面を対比してみたが、個人的な見解として今後の電子マネー化の流れは止まらないだろう。だが依然として電子マネーに関する「金の教育」の側面についての危惧は消えない。そもそも日本において、義務教育や高…

ボードゲームの雑感「お金の教育 その1」

昨年末に行った某北海道のスキーリゾートは、そこが日本であることを忘れさせるに十分なほど、中国語があふれていた。その感覚にさらに拍車をかけていたのは、電子マネーの取扱いだ。日本の電子マネーは一切使えないが、中国の電子マネーの決済はOKという状…

ボードゲーム雑感「情報の速報性と記事のクオリティ」

少し気を抜くとあれよあれよという間に更新が停滞してしまう。気づけばもう12月である。 この時期はゲームマーケットが終わり、ネット上ではゲームマーケットの戦利品だのボードゲームサークルの新作ゲームのプレイレポートだのが溢れかえるわけだが、なんだ…

書籍紹介「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」

おれは信号無視以外の犯罪を犯したことはない。たぶんしてないと思う。犯してないんじゃないかな。ま、ちょっとは覚悟しておけ、という、極めて平均的な凡夫である。ゆえに直接警察官の世話になることはほぼないのだが、警察官とやらが大嫌いであった。 例え…

ボードゲーム雑感「登山」

「K2」というボードゲームがある。K2はエベレストに次ぐ世界で2番目に高い山で、エベレストを超える死亡率で知られる、別名非情の山と呼ばれる8000メートル峰だ。一応、ゴッドウィン・オースティン山という名前はついているものの、カラコルムの調査時につ…

ボードゲームの雑感「素材としてのヴェネツィア」

kickstarter発のボードゲーム「Ragusa」のレビューがちらほら上がるようになってきた。プロジェクトを見ていてキックしようかな~と思っていたが、当時は「Barrage」「Exploriana」をキックしていたので、面白そうな印象を持ちつつもスルーしていた。 kickst…

ボードゲーム雑感「Big Box問題」

Fresco Big Boxが米amazonから届いた。日本で買うと13000円弱。米だと6700円だから、ほぼ半額だ。送料を考えても、今回はThe Castle of Burgundyも同時購入の上で、2600円だからだいぶ安い。ちなみにBig BoxでないFrescoは約4500円。拡張全部入りであること…

ボードゲームの雑感「征服王」

かつてフジテレビの深夜テレビがクソ面白かった時代に、ボードゲームをメインにした番組が放送されていた。「ゲーム名人戦」ではスコットランドヤードやドラダ、ピクショナリー等がとりあげられていたし(特別版に至ってはディプロマシーを7人フルプレイで…

雑感「セブンイレブンの店舗外装について」

家から自転車を走らせること約1時間の場所に、いきつけのセブンイレブンがあった。いきつけ、というと誤解を招くかもしれない。要は、そこまで行ってから引き返してくると、往復で45キロ程度と手軽なサイクリングになるので、休憩&折り返し地点として優秀…

ボードゲームの雑感「KickstarterにおけるTable top gameの傾向」

前回は最近の新作ボードゲーム不感症について述べた。その中にあって、数少ない感じるポイントとして挙げたのがKickstarterであった。そういった事情で、少なからぬ頻度でKickstarterのボードゲーム(Kickstarter上のカテゴリではテーブルトップゲーム)をチ…

ボードゲームの雑感「最近のボードゲームに対する不感症に関する一考察」

どうにも最近、Table game in the worldやらニコボドやらの最新ボードゲーム情報を扱っているサイトを見ても、「これ欲しいなあ」というような、食指が動くゲームが少なくなったと感じる。自分なりにその原因を考察すると、 対応人数がたいてい4人までである…